「無添加」に、法律で決まった定義はない
「無添加」という言葉は、化粧品のパッケージでよく見かける表示ですが、実は法律で 定義された言葉ではありません。以前の日本には「表示指定成分」という制度があり、 当時は指定された成分を使っていないことを指して「無添加」と呼んでいた時期が ありました。この制度は2001年の法改正で廃止され、現在は全成分表示が義務化されて いるため、指定成分だけを気にする意味合いは薄れています。
今の「無添加」は、メーカーが独自に「何を配合していないか」を指して使っている 言葉で、統一された基準はありません。業界の自主ルールでは、無添加をうたう場合、 何について無添加なのかを具体的に示すことが求められています。つまり「無添加」と だけ書かれていて対象がはっきりしない表示を見たときは、実際に全成分表示を確認 して、何が入っていて何が入っていないのかを自分で確かめるのが確実です。
「オーガニック」も、化粧品では法律上の基準がない
食品の場合、日本には「有機JAS」という法律にもとづく認証制度があり、認証を受けた 商品だけが「有機」を名乗れます。ところが化粧品には、これに相当する法律上の認証 制度が日本にはありません。「オーガニック化粧品」と書かれていても、その基準は メーカーや、COSMOSやECOCERTといった海外の民間認証団体がそれぞれ独自に定めて いるもので、団体によって基準の厳しさもさまざまです。
また、「オーガニック成分配合」という表示は、配合されている成分のうちごく一部 だけがオーガニック由来で、残りの大部分は違う原料でつくられている場合にも 使われることがあります。「オーガニック」という言葉ひとつから、製品全体の成分 構成を推測することはできません。
表示の言葉より、全成分表示を見る
「無添加」や「オーガニック」といった言葉は、その製品の一部の特徴を伝えるための 表示であって、製品全体の安全性や品質を保証するものではありません。気になる表示 を見つけたら、その言葉だけで判断せず、パッケージに書かれている全成分表示を実際 に確認してみることをおすすめします。nemiでバーコードをスキャンすると、その 製品の全成分がそのまま一覧で表示されるので、表示上の言葉と実際の成分構成を 照らし合わせて確認できます。
全成分表示そのものの読み方は化粧品の成分表示の読み方にまとめています。